作曲者の言葉

これらの「ファンタジー」は僕のオリジナル作品です。ショパンのマズルカのテーマが曲の最初に現われていますが、このテーマは、その後に続く曲全体のイメージを膨らませていくモティーフとなっています。
これらの作品は、いくつかの話が互いに入り混じって、次第に一緒になっていく「夢」のような「ファンタジー」なのです。
そのため、強弱記号やメトロノーム記号といった演奏上の指示は、大体の目安と思っていただければ結構です。皆さんはたくさん想像力を働かせて、自由な表現で演奏して下さい。また、僕は多くの国に旅行をして暮らしてきたために、その影響が僕の音楽には感じられるものと思います。ポーランドの雰囲気だけでなく日本の雰囲気も感じられるでしょうし、マズルカだけでなくジャズやポピュラー・ソングといった他のジャンルの音楽も同じように感じられるでしょう。
技術的な面では、いくつかの和音は手のあまり大きくない方には広すぎるかもしれません。そういった場合には、アルペジオにして演奏しても構いませんし、演奏しやすいように書きかえてもよいでしょう。
僕と一緒にファンタジー・ワールドへの旅を楽しみましょう。



推薦書

 

若く才能あるピアニスト、ミハウ・ソブコヴィアクさんに初めて会ったのは1989年のことです。以来、彼とはピアノを通して様々なことを共有してきました。ショパンのマズルカをモチーフにした彼の作品は、大胆で自由な音楽的発想を私に感じさせます。またCDに収められた演奏を聴くと、直截かつ自発的で、ファンタジーに満ちた彼の解釈が伝わってきます。
この曲集は、若いピアニストにインスピレーションを授け、音楽愛好家の方々に多くの楽しみを与えるものと信じております。

アンジェイ・ヤシンスキ(第14~16回ショパン国際ピアノコンクール審査委員長)
 

 

 
ミハウ・ソブコヴィアク氏は、とてもユニークな感性を備えたピアニスト、作曲家です。この曲集では、ショパンの繊細な哀愁に満ちたモチーフを基に、彼独特 の世界が繰り広げられています。クラシックとジャズの架け橋のような作品として皆様に楽しんでいただけるものと思います。
私が2010年に設立した「ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japan」でも彼は重要な審査員の一人です。彼は軽妙な語り口のコメントで人々を楽しませながらも、音楽の本質的なことを伝えてしまいます。そんな彼の センスが一杯にあふれたこの曲集で、皆様のピアノライフが一層豊かになると信じております。

杉谷昭子(ピアニスト/ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japan 審査委員長)

                           

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